このたび、2019年11月に実施されました、米国における医療シミュレーショントレーニングの現状視察研修ツアーの報告書をとりまとめました。本ツアーでは、今後の臨床教育環境を考える参考とするべく、米国のオハイオ州立大学、オハイオヘルス、ネブラスカ大学、ハワイ大学における医療シミュレーショントレーニングの取組みを視察。患者安全をめぐる取組みを実際に視察することができました。
また、視察先の一つであるネブラスカ大学では、2020年10月に最先端の映像技術を活用した医療シミュレーショントレーニング施設(デイビスグローバルセンター)の落成式がバーチャルな環境下で執り行われました。
同大学では、連邦政府との連携によりエボラ出血熱などの感染症に対応するトレーニング施設として実績があり、世界で蔓延した新型コロナウイルス感染症でも、米国初のクルーズ船内での症例(ダイヤモンドプリンセス号)に、対するスタッフの事前訓練に対応しています。
尚、2019年に引き続き、本年も継続した視察研修を検討して参りましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響に伴い、海外視察研修事業は一時中断とさせて頂いております。改めて再開の目途が立ちましたら当研究会ホームページ等を通じて改めてご案内をさせて頂きます。